2023年12月12日 (仮訳)ブラジル、サンパウロ州産生物発光性Mycena属菌 Desjardin, DE., Capelari, M. & Stevani, C. 2007. Bioluminescent Mycena species from São Paulo, Brazil. Mycologia. Available at: https://www.jstor.org/stable/20444838 [Accessed December 12, 2023] 【R3-11236】2023/12/12投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ ブラジル、サンパウロ州において発光性を有するMycena属菌を調査し、M. asterinaおよびM. lucentipesの2新種を記載した。 また、M. discobasis、M. fera、およびM. singeriの発光性を初めて確認した。 この他にMycena属の一種とGerronema viridilucensについて形態学的検討を行ったほか、これらの菌が発光する理由について考察した。 Brazil, São Paulo State, Mun. Iporanga, Parque Estadual Turístico do Alto Ribeira (PETAR), ca. 12 km from Bairro da Serra on Lajeado Road (新種) Mycena asterina Desjardin, Capelari & Stevani 語源…星の(発光性から) 【よく似た種との区別】 Mycena propinqua ブラジルに分布する 森林に生息する 本種と異なり傘中央部が灰色 本種と異なり傘表面に条線をあらわす 本種と異なり担子器にクランプを欠く 本種より担子胞子のサイズが僅かに小さい 本種より担子胞子のQ値が小さい 本種より縁シスチジアの小刺が少ない 本種より”cherocyte”が厚壁である Brazil, São Paulo State, Mun. Iporanga, Parque Estadual Turístico do Alto Ribeira (PETAR), Núcleo Santana (新種) Mycena lucentipes Desjardin, Capelari & Stevani 語源…光る柄の 【よく似た種との区別】 Mycena diversa 同じDiversae節に含まれる 本種と異なり傘が淡灰色~帯灰褐色 本種と異なり傘が扁平凸形 本種と異なり襞が白色 本種と異なり縁シスチジアが顕著な瓶形 本種と異なり発光性が知られていない (南米、ブラジル新産種) Mycena discobasis Métrod 【よく似た種との区別】 Mycena chlorophos(ヤコウタケ) ブラジルに分布する 発光きのこである 本種と異なり日本、スリランカ、マレーシア、ミクロネシアにおける分布が知られている 本種と異なり傘が淡い帯灰褐色~”fuscous brown”である 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種と異なり縁シスチジアが広棍棒形~便腹状嘴形ではなく傘縁部付近には頂部に付属糸を有するものがある Mycena rhenana 本種と異なり発光性が知られていない 本種より傘のサイズが小さい 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種と異なり側シスチジア頂部が尖形で小刺を欠く 本種と異なり縁シスチジアを欠く Mycena interruta 本種と異なり発光性が知られていない 本種と異なり傘が淡青色を帯びる 本種と異なり襞縁部が淡い青色を帯びる 本種と異なり柄基部の吸盤が淡い青色を帯びる 本種と異なり縁シスチジアが小刺状 本種と異なり傘表皮がゼラチン化しない (サンパウロ州新産種) Mycena fera Maas Geest. & de Meijer (その他掲載種) Mycena singeri Lodge 【よく似た種との区別】 Mycena lux-coeli(シイノトモシビタケ) 同じRubromarginatae節に含まれる 発光きのこである 本種より傘が暗色の淡い帯紫褐色である 本種より襞の間隔が密である 本種より一次襞の数が多い 本種と異なり襞が直生~垂生ではなく斜上~直生である 本種より縁シスチジアのサイズが大きい 本種より縁シスチジアの突起の幅が狭い 本種より縁シスチジアの突起が豊富である 本種より傘シスチジアが多い 本種より傘表皮菌糸の突起の幅が狭い 本種より傘表皮菌糸の突起が豊富である 本種より柄表皮菌糸の突起の幅が狭い 本種より柄表皮菌糸の突起が豊富である Mycena noctilucens 本種より襞の間隔が密である 本種より一次襞の数が多い 本種と異なり襞が直生~垂生ではなく斜上~直生である 本種より担子胞子のサイズが僅かに小さい 本種より担子胞子が楕円形である 本種と異なり側シスチジアが便腹状錐形である 本種より縁シスチジアの突起の幅が狭い 本種より縁シスチジアの突起が豊富である 本種より傘表皮菌糸の突起の幅が狭い 本種より傘表皮菌糸の突起が豊富である 本種より柄表皮菌糸の突起の幅が狭い 本種より柄表皮菌糸の突起が豊富である (その他掲載種) Gerronema viridilucens Desjardin, Capelari & Stevani ※この他にMycena属の一種を掲載した。